1947年製コールマン500シーフォームグリーン燃料タンクのクラック修理

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上の写真はショップでご購入いただいた1947年2月製のコールマン500。

1947年の2月と3月のみに製造された、個体の絶対数が少ない希少なモデルになります。

フルオーバーホールをし、燃焼確認をしたうえでご購入いただいた商品なのですが、タンクから燃料が漏れるということでご返送いただきました。

燃料漏れの箇所

コールマン500のタンクから燃料漏れ

お客様から「注油口下のColeman刻印付近からガソリン漏れを確認」とご連絡いただいていたので点検してみると、上の写真のようにクラックらしきものがありました。

燃料を入れてみると、わずかながらに漏れてきます。

この個体は2022年にオーバーホールしたもので、ご購入時にはオーバーホールから4年ほど経っています。

下の写真がオーバーホール後の該当箇所になります。

コールマン500タンクからの燃料漏れ

販売商品としてショップに掲載した当時には燃焼確認もしていますので、クラックがあれば点火確認どころではなかったと思います。

およそ4年の間に燃料タンク内部で錆が進行したか、経年による金属疲労が原因かはわかりませんが、モデル500の燃料タンクのクラック修理は過去に3台ほど手掛けています。

オールドコールマンの燃料タンクにクラックが入るのはよくあることです。

修理方法

ワコーズタンクライナー

燃料タンクのクラック修理の方法としては、はんだ付けもしくはロウ付けができれば確実に漏れを止められますが、箇所によっては外観を著しく損ねる可能性があります。

外観を優先するのであれば、タンクの内側からコーティング剤でクラックを塞ぐ方法が最善かと思います。

ショップでは燃料タンクのクラック修理をする場合、ワコーズのタンクライナーを主に使用しています。

タンク内の錆を除去する

タンク内の錆取り

タンク内部のコーティング施工にあたっては、タンク内部の洗浄がとても重要です。

特に、錆の除去は確実に行う必要があります。

ただ、錆取り剤による錆の除去は、やり過ぎるとピンホール等の穴が開くこともあり、ワコーズのピカタンZのような強力な薬剤の使用には注意が必要です。

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ショップではモノタロウの商品を使用していますが、手ごろな値段の花咲かGも使いやすくおすすめです。

錆取り剤をタンク内に入れたら、錆の程度にもよりますが、最大でも24時間程度までに洗浄を開始しましょう。

漬け置きしすぎると、タンクに穴が開いたりします。

洗浄後は下の写真のように、表面裏面にまんべんなく日を当てて3日ほどよく乾燥させます。

燃料タンクの乾燥
燃料タンクの乾燥

燃料タンクを乾燥させる際は、上の写真のように平らに置くのではなく少し傾けるのがコツです。

そのほうが早く乾きます。

タンク内コーティング施工

ワコーズタンクライナー

ワコーズタンクライナーは主剤と硬化剤を混ぜて使用します。

硬化剤はそのまま使用しますが、主剤は主成分が沈殿して固まっていますので、上の写真のように竹串などでよく攪拌してから使用します。

主剤と硬化剤を混ぜる比率は4:1、例えば主剤40ccに対して硬化剤が10ccになります。

モデル500のタンクであれば、上記分量50ccで十分にコーティングできます。

ワコーズタンクライナー付属の計量カップには目盛りがありますので、下の写真ように主剤40cc、硬化剤10cc、計50ccの溶剤を作ります。

ワコーズタンクライナー

可能な限り泡立てないようにして、よくかき混ぜます。

ワコーズタンクライナー

作った溶剤をじょうご等を使用して、下の写真のようにタンク内に注ぎます。

タンクライナーの施工

タンク内に注いだコーティング剤をタンク内にまんべんなく行きわたらせるには、タンクをやや傾けた状態で2~3回転させます。

この際、タンク内に注いだコーティング剤が給油口から溢れないよう、下の写真のようにマスキングテープなどで給油口を塞いでおくといいです。

タンクライナーの施工

タンク内に注いだコーティング剤は、タンク内にまんべんなく行きわたらせたあと、大部分の量を抜き取ります。

ワコーズタンクライナーには溶剤抜き取り用のシリンジとホースも付属していますが、燃料を抜くのと同じように給油口から抜けるだけ抜くだけで大丈夫です。

モデル500の場合、作った溶剤が50㏄であれば、下の写真のように30ccほど抜き取る感じです。

タンクライナー施工

タンクライナーの乾燥

タンクライナーの乾燥

タンクライナーの主成分はエポキシ樹脂なので、常温放置でも2日ほどで乾きます。

タンクライナー施工後、70~80℃で20~30分加熱すると乾燥時間を短縮できると、タンクライナーの説明書に記載があります。

ショップではダンボールを加工して、上の写真のように1200Wのドライヤーを当てています。

下の写真のように蓋をすると、より温度が上がりやすくなります。

タンクライナーの乾燥

クラック修理後の燃焼確認

タンクライナー施工後は、鉄製タンクであれば以後の錆発生リスクを大幅に軽減することができます。

今回クラック修理をしたモデルはタンク底面が鉄、側面が真鍮製なので、タンクライナー施工の恩恵を大きく受けることができたと思います。

燃料タンクのピンホールやクラック等でお困りの際は、ご相談いただければと思います。

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