修理不可で返送されたコールマン550Aの修理事例

コールマン550A

上の写真はコールマン社から修理不可で返送されたというコールマン550A。

ショップに修理のご依頼をいただきました。

実機を拝見した限り、コールマンリペアセンターで何か作業をした形跡はありませんでした。

ご連絡いただいた不具合の症状は以下のとおり。

・圧がかからない。全くスカスカでなく、しばらくすると圧が抜ける。

・消火時、ノブを全閉にしても、バーナー部から圧が抜けていく。

・火は点かない。

圧がかからなかった原因

ポンピングしても強く押し戻されましたので、チェックバルブ不良とみて分解洗浄。

正常に圧がかかるようになりました。

ストーブやランタンの不具合は、分解洗浄で直るケースが多々あります。

ストーブやランタンの調子が悪いと感じたら、まずは分解洗浄が基本です。

燃料バルブの不具合の原因

コールマン550Aの燃料バルブ

550Aの燃料バルブを全閉にしてもガスが止まらないのは、ほぼエキセントリックブロックOリングの劣化とみていいでしょう。

分解してみると、下の写真のように予想通りすべてのOリングが寿命を迎えていました。

劣化したOリング
劣化したOリング

燃料バルブ一式の分解洗浄、Oリングの交換で正常動作をするようになりました。

火が点かなかった原因

ジェネレーターを取り外したところ、クリーニングワイヤーが固着してまったく動かない状態でした。

バーナーで焼きタールを焼き切ったあと、超音波洗浄をしてクリーニングワイヤーの固着が解消されました。

点火確認をしてご返送となりました。

点火確認

燃焼確認動画

モデル550用ジェネレーターは入手が難しくなっている希少部品です。

流通在庫があるうちに確保しておくことをおすすめします。