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上の写真はピークワンランタンモデル222の燃料バルブアセンブリー。
赤ノブに点火時の「LIGHT」と連続運転時の「RUN」の位置に切り欠きのある、二段階式の初期型タイプです。
エキセントリックブロックからニードルがなくなった後期型の部品より、燃焼が安定する傾向があります。
eBayでジャンクのモデル222を落札したのですが、結果的に修理用の工具代のほうが高くついてしましました。
ジェネレータージャムナットが外れない

バルブボディがアルミ製でジャムナットが真鍮製なので、少し知識があればジャムナットの締めすぎでネジが簡単に舐めてしまうことは容易に想像できるのではないでしょうか。
今回入手したこの部品は、ジャムナットがガッチガッチに締め込まれ、アルミ製バルブボディの破損を覚悟で、レンチ2本を使用して取り外しました。
ジェネレータージャムナットの締め付けトルクについては、以下のページにまとめてありますのでご覧いただければと思います。
バルブボディの状態

なんとか取り外すことができたバルブボディは、上の写真のように一見問題なさそうに見えます。
しかし、よく見ると下の写真のようにジャムナット取り付け部のネジ山が舐めてしまっていました。

ジャムナットの状態

ジャムナットはというと、案の定こちらのネジ山も上の写真のように舐めていました。
ネジ山の合わない状態で強引にジャムナットを締め込み、ジェネレーターとの接続部からのガス漏れを無理やり止めていたと思われます。
バルブボディの修理

バルブボディのネジ切りは7/16-32のインチ規格です。
ダイスを使ってネジを切り直しますが、元の素材を削ることになりますので、ネジの切り直しはワンチャンスのみと考えるべきでしょう。
下の写真のように、とりあえず使用できる程度には修復ができました。

ジャムナットの修理

コールマン222用ジャムナットのネジ切りは、7/16-32のインチ規格です。
タップを使ってネジを切り直しますが、元の素材を削ることになりますので、バルブボディと同じくネジの切り直しはワンチャンスのみと考えるべきでしょう。
下の写真のように、とりあえず使用できる程度には修復ができました。


実使用にあたって
バルブボディとジャムナット、いずれもネジ山の切り直しによって元の素材を少し削ることになります。
そのため通常のトルクで締め付けると、再度ネジを舐めてしまう可能性があります。
対処法としては、バルブボディとジャムナットの修理品をそれぞれ別の個体に使用するのがおすすめです。
具体的には、以下のようにします。
- ネジを切り直したバルブボディには、ネジを切り直していないジャムナットを使用する。
- ネジを切り直したジャムナットは、ネジを切り直していないバルブボディに使用する。
バルブボディとジャムナット、どちらかのネジ山がしっかりしているものを使うと、一方のネジ山が浅くても舐める可能性が低くなります。
ジャムナットの適切な締め付けは、バルブボディとジェネレーター接続部からのガス漏れを防ぐ重要項目です。
ご自身での作業がご不安の場合にはご相談いただければと思います。