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上の写真はコールマン400のフューエルチューブ。
モデル400本来の火力にならない場合には、このフューエルチューブをクリーニングするだけで直ることもあります。
また、燃料バルブを閉めても消火できない、消火まで時間がかかるといった場合には、内部に挿入されているバルブコアという部品が劣化していることが原因です。
バルブコアは下の写真のようにフューエルチューブにねじ込まれています。
バルブコアの脱着には虫回しという専用工具を使うのですが、ラジオペンチ等で代用できなくもないです。
外す際はいいとしても、取り付けは既定のトルクで締め付けるべき部品なので、できればトルク管理できる虫回しを持っておきたいところです。
このバルブコア、取り付けから時間が経つとシール部が固着して、力づくで先端のネジ部を回すと先端だけがポロっと取れ、肝心のバルブコア本体が下の写真のように残ったままになります。
ある方法を使うと簡単に取り出せますが、ピン先を引っ張るだけでは取り出せないことが多いです。
モデル400のUsed品では、このような状態になる個体が多いかと思います。
フューエルチューブ内部に残ったバルブコア本体が取り出せれば、下の写真のような部品構成になります。
フューエルチューブにニードルがあるタイプは初期型で、ニードルがないタイプが後期型の部品です。
モデル222ピークワンランタンにも言えますが、フューエルチューブにニードルがある初期型のほうが、点火初期の燃焼が安定しやすいと個人的には感じます。
コールマン製品は製造年代が新しくなるほど作りが簡素化されますね。
特に、プラスチック製のフューエルチューブなどは・・・。
フューエルチューブの清掃はスプレータイプのパーツクリーナーが便利です。
下の写真のようにワイヤーインジェクターを合わせて使うと、小さな穴へのパーツクリーナーの噴射も可能になります。
ワイヤーインジェクターは、バイクや自転車のブレーキワイヤーに注油するための道具ですが、フューエルチューブやジェネレーター管のクリーニングにとても重宝しますので、持っておいて損はありません。
フューエルチューブとニードルを綺麗にしたら、虫回しでバルブコアを取り付けます。
できれば、下の写真のようにバルブコアトルクドライバーを使った適正トルクでの締め付けが望ましいです。
タイヤバルブメーカーのひとつ、太平洋工業株式会社によると、バルブコアの適正締付トルクは29N・cmです。
また、ランタンやストーブに使用するバルブコアは、自動車やバイクのタイヤ用ではなくフューエルライン用のものを使いましょう。
自動車やバイクのタイヤ用のバルブコアはとても安価ですが、ランタンやストーブに使用する場合、シール部がシリコンやNBR製なので耐油性もしくは耐熱性に問題があります。
最悪の場合、燃料バルブを閉じても消火できないといったトラブルを引き起こしますので、シール部がフッ素ゴム製のバルブコアを選びましょう。