上の写真はとろ火ができるストーブとして人気のコールマン400。
繊細な火力調整の秘密は微調整ができるジェネレーターの構造にあります。
ただ、交換用ジェネレーターの入手が難しくなってきており、2024年現在で新品は2万円ほどします。
ショップにも2レバージェネレーターの修理やメンテナンスのご依頼を多くいただきます。
モデル400発売当時は1,000円台で売られていたジェネレーターですが、もはや気軽に交換できる部品ではなくなってしまいました。
また、ジェネレーターはもともとが修理やメンテナンスを前提とした部品ではないので、黒レバーの折損修理やグラファイトパッキンの交換などが使用していく上でのネックとなります。
ジェネレーターの状態
今回、グラファイトパッキンの交換でお預かりしたジェネレーターが下の写真になります。
黒レバーの六角ナットの締め込みしろもまだ残っており、グラファイトパッキンの交換時期としては早いように思えます。
下の写真のように六角ナットの締め込みしろを計測してみると、1mm弱といったところでしょうか。
新品ジェネレーターの六角ナットの締め込みしろは1~2mmといったところで、部品によって当時の手作業によるばらつきがあります。
今後のメンテナンスを考えると、グラファイトパッキンは詰めれるだけ詰めておきたいところです。
ショップでお預かりする場合には、下の写真のように六角ナットの締め込みしろが3mmほどになるぐらい目いっぱいグラファイトパッキンを充填します。
グラファイトパッキンを長持ちさせるコツ
グラファイトパッキン再充填後はレバーが重く感じるかもしれませんが、燃料が通ると徐々に軽く動くようになります。
使用後、レバー基部から燃料がにじむようであれば、燃料漏れが止まるまで少しずつ六角ナットを締めこむのがポイントです。
六角ナットの締め込みは都度燃料漏れが止まる位置までとし、必要以上に締め込まないことがグラファイトパッキンを長持ちさせることにつながります。