コールマン2レバーストーブ用ジェネレーターの再生修理

コールマン2レバーストーブ用ジェネレーター

上の写真は、コールマン400や508など2レバータイプのストーブに使われるジェネレーターです。

品番400-5891、508-5891、508-589Cに該当します。

1本はフレア部分からのガス漏れ、もう1本は黒レバーが折損した、いずれも現状では使用できない部品です。

それぞれの生きている箇所を移設して、1本の使用できるジェネレーターにしてほしいという修理のご依頼がありました。

1本目のジェネレーターの状態

ジェネレーターのフレア部分

ジェネレーターのひとつは、ジャムナット付近から燃料が漏れるということで、フレア部分かジャムナットが破損しているのではないかということでした。

ルーペやガス漏れ検知剤を使用してクラックやピンホールを探してみましたが、見つかりませんでした。

フレア部分にパッキンとして機能するだけの締め込みしろがなくなり、部品としての寿命を迎えて可能性があります。

2本目のジェネレーターの状態

折損した黒レバー

もう一方のジェネレーターは、よくある黒レバーの折損です。

折損した黒レバーがジェネレーター内部に残り、エキセントリックブロックを取り出せない状態です。

黒レバーにはグラファイトパッキン充填部に切り込みが入っており、黒レバーを引き抜く際、その切込み部が折損するケースがほとんどです。

再生ジェネレーターの部品構成

2本のジェネレーターから1本の使用可能なジェネレーターを再生していきます。

ジェネレーター管のロウ付けを2本とも外して入れ替え、燃料漏れのない方を再度ロウ付けします。

黒レバー部のグラファイトパッキンは、オーナー自ら追加充填を行ったということなので、そのまま使用します。

部品のロウ付け

ジェネレーターのロウ付け

燃料漏れのないジェネレーター管とジャムナットを、レバーのついているステムにロウ付けします。

これで使用できなかった2本のジェネレーターから、1本の使用できるジェネレーターの出来上がりです。

下の写真の部品には、内部にエキセントリックブロックも残っており、いつか役に立つ日が来るかもしれません。

分解したジェネレーター

今回のように、一部の部品を移植すれば使えるようになるものもあるので、製造が終わったオールドコールマン関連の部品は、壊れていても保管しておくことをおすすめします。

上の写真が2本のジェネレーターを合体させて使用できるように再生したもの。

ストーブに取り付けて燃焼確認をしてからご返送となります。

2レバージェネレーター再生品の燃焼確認動画

オリジナルと遜色ない動作をしているかと思います。

2025年現在、コールマン2レバー用ジェネレーターの新品価格は2万円ほど。

手持ちの部品で使えそうなものが眠っていないか、探してみてはいかがでしょうか。